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【面接力をアップさせるチェックポイント】
管理部門職

1.「人事」や「経理」と一言でくくられていても仕事の中身は会社の状態によって千差万別
2.「スキルアップ」「勉強したい」は要注意。インプットを目的にせずアウトプットを語ろう
3.スペシャリスト志向よりもいまは広い視野、経営的な視点のほうが求められていることも

1.「人事」や「経理」と一言でくくられていても仕事の中身は会社の状態によって千差万別
例えば人事というカテゴリーひとつとっても、細分化すればさまざまな仕事に分かれます。
企業の置かれている状況によって求められる能力や活かせる知識や経験は異なってくるのです。

例えば、急成長中の企業では「採用」が急務ですし、ある程度の人員が増えたら教育が課題になります。
また安定期に入ると福利厚生や評価制度の見直しなど
社員のモチベーションや組織づくりなどが大きなテーマとなります。
時としてリストラも行わなければならないかもしれません。
いままでのポジションと自分が応募するポジションと名称は同じでも
中身はずいぶん異なっていることもありますので、事前に予測をたてて臨みましょう。

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2.「スキルアップ」「勉強したい」は要注意。インプットを目的にせずアウトプットを語ろう
管理部門の方に将来のキャリアプランをうかがうと、
多くの方から「もっとスキルを磨きたい!」という類のお答えが返ってきます。
学習意欲は伝わるのですが、学びたい!といった自分の欲求を満たしたいだけだと
聞こえてしまう危険があります。
「身につけたい」だと学生のように見えてしまい、
会社は学校ではなく、成果を出すために学習するのだというところを理解しておくことが重要です。
だから学びたいと語る上では「なんのためにどんなスキルを身につけたいのか」という質問の答えも
セットで同時に考えておく必要があります。
「○○のような成果を出すためにもっと○○の経験をつんでスキルをアップさせておきたい」というように、
スキルアップは目的ではなく手段としてシナリオを考えておきましょう。

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3.スペシャリスト志向よりもいまは広い視野、経営的な視点のほうが求められることも
いま管理部門を強化する企業は成長過程の企業が多く、
なかにはベンチャー系の企業もたくさん含まれます。
そして、そういった会社が求める人材要件には、必ずといってよいほど「経営的な広い視点」が求められています。
それに対し管理部門に応募される多くの方はスペシャリストが求められていると誤解し、
そのまま専門性のみをアピールしがちです。
ここにミスマッチの危険が生まれます。
広い視点というのはある意味ゼネラリスト的な視点です。
狭く深い領域に精通しているくさびのようなI字型のキャリアでも、
なにも得意分野がないO字型のようなキャリアでもなく、
誰よりも詳しい深い知識を保有しながら、視点は幅広いT字型のようなキャリアを形成できそうな人が好まれます。
またスペシャリストのスキルだけを求めるのであれば派遣やアウトソーシングを活用する手段も盛んです。
そんな中で社員を置く意味は気働きができる段階から各部門との泥臭い折衝調整まで、
レベルはまちまちですが対話能力が求められています。

【Before】

Q:「志望理由をお聞かせください。」

A:「学校卒業後一貫して経理一筋にとりくんでまいりまして、いままでの経験がお役に立てられると
  思いましたので応募しました。」

【After】

Q:「志望理由をお聞かせください。」

A:「はい、二つあります。まず、いままでの経験が活かせそうということと、これから自分がやりたいことが
  実現できそうだと思い応募しました。」

Q:「どんなことがしたいのですか、もう少し詳しくお聞かせください。」

A:「はい、現職での経理業務は決算や税務などは親会社が担当しており実務しか手がけられそうに
  ありません。さらにいまの仕事も外注化する動きがでてきており、このままでは続けられるか
  不安な状況にあります。そこでこれを機会に以前から実現したかった会計や決算、税務まで
  手がけられそうな仕事ができればいいなと思って活動をはじめたところ、御社の求人を拝見し
  未経験でもチャレンジできるとありましたのでぜひやらせていただきたいと思って応募しました。」


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